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持論半論Injection

某報道番組のシャレ(炎上はウキの脇銘だけで充分です)

【長ラン注意】Facebook転載・追記

【長ラン注意】*1

着弾。

前作の泡舟バージョンとなる、真っ赤な「失敗作IEあらま?」*2用に、追加のテーパーグラスムク08-04。

06-03もしくは02のテーパーグラスが入手できない現在、06ストレートから削り出すより、08-04テーパーから削り出す方が楽だと判断。テーパー付きである以上、たとえ半分の長さを切り出すにしても一本取りとなるため割高になりますね。

@220円

ま、パイプトップも末端価格はそんなもんかな。ボディ材は一生買う必要が無いほど持ってるけれど(孔雀)、当時はそれなりの投資だったように思います。今みたいな高騰はしてなかった(相場すら知らないw)けど、何かを勘違いして数千本単位で買ってますからね。

竹ひごにせよグラスにせよカーボンにせよ足材も必要で、塗料や接着剤と人件費を除いた原価(材料費)って400~500円くらいなのかな。大量生産ウキなら原価ももっと安くなるにしても、1,000円くらいで売ってるウキでも原価はゼロにはならないので、卸とか小売の取り分考えるととんでもない薄利です。イチマンエンで売ってるウキの原価も大して変わらないと思うので、とりあえず500円とすると、6掛けだったら5,500円が1本あたりの作者の取り分です。仮に月産150本として825,000円が利益(=手間賃)。ひとり工房なら月に20日働いたとして日給41,250円。8時間労働だとしたら時給5,000円。まー、電気代とか家賃とかもあるのでもっと減りますが、このレベルなら普通のサラリーマンよりは高いのかな。保証はないけど。

んが!そんな作者は一握りであって、5,000円にも届かない価格帯のところに、沢山の作者さん達がひしめいてる訳でしょ。原価が変わらないなら、売価が半分になると儲けは半分を下回ります。5,000円なら1本あたり2,500円の儲け。さっきの半分を下回ってるでしょ。生産性がさっきのイチマンエンサーと同じなら、時給は2,300円くらい。これでフツーのサラリーマン正社員の年収を時給換算したくらいかな。なので、自分が時間(=お金)を掛けて作ったと思えば、実は5,000円のウキは常識的なラインです。沢山を同時進行するからこそ生産性が上がるのであって、1本だけを1時間で仕上がりませんから決して高くはないです。初期投資も無しに完成品が手に入りますので、買った方が安いと言えます(こういう話をすると、イチマンエンへの割高感も消えていきませんか?)。3,000円のウキなら、1本あたり1,300円の利益。時給はアルバイト並みになります。2,000円のウキなら、各地の最低賃金を余裕で下回ることになります。生業にするにはキツいですね。

価格据置のまま時給単価を上げるためには、生産性を上げる必要があります。工夫したり手抜したりして、月産本数を増やす訳ですね。もちろん時給単価をそのままに、長時間労働で月産本数を上げるやり方もあります。所得を増やすためには、人によって税金払わないって方法もあるんだと思います。中間マージンを嫌って個人売買を増やせば尚のこと抜きやすい。ま、たいした売上じゃなければ、脱税で浮く金額も微々たるものですけどね。

何が言いたいのかというと、よっぽどの条件が揃わない限り、ウキ作家という仕事は生業として成立しないということです。多くのチャレンジャーがプロ稼業とすることを夢見ますが、無理なんです。物づくりという職業はとっても素敵ですが、それが現実です。竿師だって同じだと思います。ビジネスオーナー=労働者である以上、生産数には限界があります。だからこそ産業革命が起きた訳で、工場制機械工業に取って代わられなかった商品でも、ウハウハではけっして無いのです。ウキはあくまで兼業、副業であって、本業にはなってない方が多いと思います。じゃあプロって何よ?って話ですよね。昨年立ち上げた「プロはだし」、まだまだ仮オープン的な状態ではありますが、そういう曖昧な境界を突いたつもりでいます。

さきほど、5,000円が適正価格みたいな話を書きましたが、あくまで作り手都合の話であって、やはりサラリーマンの小遣いでは一本イチマンエンはおろか5,000円でもキツいんですよ。「俺様の価格で買える層だけ相手にするぜ!」というビジネスモデルは、よほどの人気やクオリティが無い限り成立しないほどの小さい市場であり、買ったら一生モノって訳でもない。細糸に託し、高切れしたらおさらばぇ~な消耗品。しかも、用意するのも1本や2本じゃ済まない。なかなかフルで揃えられないし、勝負ウキのスペアも買えないんです。悲しすぎませんか。作り手都合と一般的な使い手の懐事情が完全にミスマッチなんです。

だからこそ、ウキの自作派は多いんですね。市販品に飽き足らないっていう理由もあると思いますが、メインはそこじゃない。小遣いのやりくりのためだった筈です。正直になりましょう。で、もちろん考え方は人それぞれですが、上達して少し小遣い稼ぎしたいとなった時に、本業の時給を思い出して値付けするってのは本末転倒だと僕は思っています。アマチュアが販売を開始する際の基本スタンスとしては、以下のいずれかなんじゃないかな、と。

①本業の時給は忘れ、自分の市場価値を知る
②好きなことをやって、材料費も賄え且つ僅かでも儲けがあるならそれだけで充分
③コンビニの時給以下でも、バイト先でガキなパイセンに顎で使われるよりマシ
④そもそも、好きな時間に好きなだけ働かせてくれる職場なんてない
⑤配るとキリがないから売るのであって、儲けなんて考えてない

これがスタートです。本来、市場価値は作者の本業の時給ではなく需要と供給で決まるので、素晴らしい仕事ぶりに評価が高まれば価格アップも有り得ます。ただし、人気作家のウキでも値上げした途端に売れなくなるなんて話も聞きます。人気と腕に過信は禁物です。ユーザーは贅沢なので、大量生産のウキではなく、作者の顔が見えて「安い」ウキを買いたいのです。安売り推奨という訳ではないですが、新たなイチマンエンサーを狙っちゃいけない時代だとは思います。高くて良いウキは当たり前です。高くて粗悪なウキもあるのかもしれませんが。

作った経験も売った経験もあり、何より現在もいちユーザーであり、過去に他作者ウキのモニターも務めたことのある僕は、作者の気持ちもわかるし、買う側の気持ちもわかるつもりでいます。ここまで、市場原理を優先して作者に無理を強いる方向で書いてはいますが、儲けを二の次にしているからこそ、ユーザーには作者を思いやって欲しいとも思います。作者の本業の時給なんか知らないにしても、それなりに手間はかかってるんですよ。よく聞く話ですが、アマチュアだろ?タダでくれよ、とか、材料費払うから頼むな!、みたいのは流石にマナー違反でしょうね。あと、修理。僕の持論では、修理も新品も価格は同じでも良いと思ってます。だって元々が安いんだし。修理も新規とほぼ変わらない手間だし。高切れしてたらロストだったんだし。あくまでも思い出は捨てられないという声に応えるための措置であり、ウキは本来なら修理お断りの消耗品だと考えています。ちなみにプロはだしでは、修理は作者の判断に委ねています。いまのところ、破損はないようです。参加の皆様に触発され、自分でも自作を再開してみて、やはり立ち上げて良かったなと思ってます。ご興味のある方は是非どうぞ(ウキ以外も受付中です)。

https://www.prohadashi.com/

以上、現時点での雑感でした。

(プロはだしてんちょ)

*1 長文/閲覧注意の略

*2 IE=伊藤江成のイニシャルで、ブラウザではありません

 

【2020.1.29追記】

全くの想定外なことに、突貫工事で1/13にデビューさせたウキの評判が良く、例会終了後は4本しかなかったウキを配るのは悩みました。以前からセット用のウキのテストをお願いしていた泡舟さんは順当としても、他はどなたに差し上げるかの基準がありません。不公平になりますね。ですが、ナリーズはおバカ集団とはいえ皆オトナなので、「我も我も」にはなりません。このFacebook投稿の内容は過去に良く聞いた話であり、特に終盤部分は今後クラブ外で起こるかもしれない(自意識過剰)トラブルを未然に防ぐためのものでした。もっとも、これを書いた日はまだ販売は決めかねていましたし、プロはだし店長として参加の皆様の気持ちを代弁した意識のほうが強かったです。

そもそもプロはだし自体、㈱つぐにのイチ事業であるとはいえ、利益度外視の趣味的な位置づけですし、同じくウキ作りを趣味とする者として「こんなのあったらいいナ」を実現させたものでした。まさか自作の商品を並べるつもりなど無く、失敗作サイトも趣味(シャレ)として数年前から下書きとして温めていたものを、ちゃちゃっとネットショップに改造して公開したものです。自分でも驚いています。

万一自分が販売するなら、理由はFB投稿内⑤のみの筈でした。ところが、現時点では②③④です。つぐにのメイン事業である計量機プロジェクトは、収益化にはまだまだ時間がかかります。脱サラして半年、退職金や積立諸々を含む預貯金が底をつくにはまだ時間がありますが、家族の認識は「時間切れ」という温度差のため決断しました。20年以上ぶりの販売になります。

投稿にもあるように、大量生産ではなく「作者の顔が見える」安価で良質なウキを提供することが作者の喜びです。それでユーザーの皆さんにも喜んでいただけるのならWin-Winです。以前より、「製品の均一性が担保されないようなものなら、ウキはハンドメイドではなく工業製品に取って代わられるべき」という持論はありますが、ロッドの素材がカーボンに取って代わられても掛玉は竹が主流なように、多くのヘラ師にとって譲れない領域なのかもしれません。であるならば、いかに均一な製品をハンドメイドで生み出すかに、シフトすべきなのでしょう。

ちなみに、「.work」ドメインはworkshop(ワークショップ)という意味合いで取得してありました。workには仕事、作品、労働などの意味がある訳ですが、ワークショップというのは、ショップはショップでもはお店ではありません。日本では体験型講座を指します。純粋に英単語の和訳としては、以下のようになります。

 1.仕事場。作業場。
 2.ある主題での(参加者が知識を分け合う)研究集会。

1から当サイトに最もしっくり来る意訳は「工房」ですね。勿論それもありますが、名付けた理由としては2の意味が濃いです。日本で「体験型講座」という特定のイベントを指す元になった部分です。

取得時点で、販売の意図はなかったという証明になるかどうかはわかりませんが、今後もワークショップらしさは残すネットショップにしようと思っており、そういう意味も込めてこのページを作りました。ウキ作りという趣味に対する思いだけでなく、ウキ作りの工程や各パーツへの考察なども、気が向いたら書いてみたいと思います。今回転載した投稿は、店長として署名した以上、プロはだしに掲載すべきなのかもしれませんが、投稿はおカネの話がドぎついですし、店長として出しゃばりすぎなような気もしての、こちらへの掲載としました。

2020.1.29
失敗作

【2021.8.30追記】

その後ですが、他の事業が忙しくなりすぎて、ほとんど捗っておりません(笑)。何本かは作りましたよ。数本ではなく100本くらいの単位です。このサイトも放置していましたが、サーバー移転で手を入れました。いつかは、お分けできる日が来ると思います。。

2021.8.30
失敗作

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